教科教育学会主催 退官記念講演会。 (2008.3.13.) 戻る
3月13日(日),本学の教科教育学会主催された講演会があった。
場所は,芸術棟1Fの八角堂。
自然・生活教育学系教授の松浦正史先生と社会・言語教育学系教授の岩田一彦先生。
八角堂には,全席を埋める約100名を超える方が聴講に来られていた。
松浦正史先生の講演会テーマ「ものづくり教育で何を学ぶか」
岩田一彦先生の講演会テーマ「世界に関わる空間軸の形成−学習指導要領の歴史的分析を通して−」
松浦先生の「ものづくり教育」にかける情熱はすごい。
様々なコンテストに出品をされて入選をされている。
技術家庭の授業での生徒の自己評価方法の開発など授業づくりにも取り組まれているようだ。
先生は,ロボットづくりを小学校にも出前でされているらしい。
Jリーグロボットというサッカーをして遊ぶロボット。
子どもたちにも人気だと言うのがよくわかる。
岩田先生の講演では,学習指導要領の改訂に関わる話が興味深いものだった。
先生は,全国社会科教育学会の会長をされているので,日本の社会科教育の実質的なリーダーである。
これまで20年の悪しき学習指導要領のベクトルを変えるために尽力をされている。
今回の改訂では,中学校はかなり先生の思いが反映できたようだ。
ただ,小学校は,まだまだ中途半端。
小学校に情念をかける我々には,まだまださみしい内容だ。
岩田先生の魅力は,先生のモットーである「学生に優しい社会系」に象徴されている。
先生の学生指導にかける情熱はすばらしい。
自分は,岩田ゼミの修了生ではない。
でも,ゼミ生以外の中では一番目にかけていただいた存在だと思っている。
広大附属小への転出に始まり,本学への赴任。
岩田先生の尽力がなければ実現していなかったことだと確実に思う。
そして,先生は,跡継ぎとも言える後輩をたくさん育てている。
ゼミ修了生は,全国に軽く150名を超える。
岩田理論信者も数多い。
何から何まで社会科教育分野においては,スーパースター的存在である。
先生の話をじっくりと聴きながら自分なりに再構成する。
そんな時間が実に愉しい。