都市を考えていくときのポイントは？

　第５学年の日本の国土の学習では，森林資源を中心とした地球的な環境問題を取り上げることが多いと思います。先生は，日本の国土の学習は，「都市計画」を取り上げ，自分たちの住む地域や地方，さらには，日本の国土という中での問題意識をもってほしいと考えています。

　生産都市と消費都市を結ぶのが交易都市である。(生産−交易−消費)

●　中心地としての都市・・・・・一定の距離をおいて分布する傾向がある。

　(周囲の村落や他の都市との結びつき＝通勤，通学，買い物などである。)

●　都市のもっている政治・商業・工業・文化・レクリエ−ション・居住などの機能は，都市内の特定の地区に分布する傾向がある。

１　都心・・・・中央管理機能が集中している。

�@　政治中枢地区・・・・霞ヶ関・永田町など。

　国会議事堂や中央官庁などが集中している。

�A　業務中心地区・・・・丸の内・大手町など。

　大会社の本社ビルが集中。Ｃ．Ｂ．Ｄ(Central Business District)

�B　中心商店街地区・・・・銀座・日本橋など。

２　副都心・・・・郊外電車の始発駅を中心に成立。

３　近郊圏・・・・郊外住宅地(通勤圏)と近郊農村地域がある。

４　勢力圏・・・・巨大都市の近郊圏の外側の村落など，中心地機能の到達する範囲である。

　以上が，中心地機能の到達する範囲であり，都市地域または，都市圏という。東京のような大都市では，大都市圏＝メトロポリタンエリアを形成する。

　日本は，三大都市圏に人口が集中しています。

　街路網の基本型

　都市と村落では，様々な面で，格差が広がっています。都市には，過密化，村落には，過疎化という問題があります。