平安時代のポイントは？

　奈良・平安時代の歴史は，藤原氏を抜きには語れない。藤原氏を興したのは，中臣鎌足である。彼は，中大兄皇子を助けて蘇我入鹿を討ち，大化の改新では，中大兄皇子の右腕となって活躍する。彼の死にあたって，天智天皇が藤原の姓を与え，藤原氏が誕生したのである。

　７９４年　桓武天皇が，都を平安京に移す。(平安京遷都)

 東西約4.5km，南北約5.3km。唐の都長安の模倣なので，構造は，平城京に類似している。中央の朱雀大路で左京・右京に分かれている。政治と仏教の分離を意図して，平城京からの寺院の移転を認めなかった。

　平安時代と言えば，国風文化ですが，８Ｃ末〜９Ｃ後半(遣唐使廃止まで)に唐文化の影響を強く受けた文化が栄えます。その特色は，天台宗・真言宗による密教文化です。

　桓武天皇が，政教分離を目指して，平城京の大寺院の移転を禁止したことで，最澄や空海が，本拠を構えて，新しい宗派を開き，貴族に広く信仰される。(平安仏教)

　平安時代のシンボルは，藤原氏の摂関政治である。天皇中心の律令制度はくずれ，荘園がどんどん拡大し，各地から荘園の寄進をうけた藤原氏は，大地主となり，ぜいたくな生活を送り，華やかな貴族文化を生み出した。

貴族とは？

　一般的に律令国家の支配階級である五位以上の者を指す語。気高く，華やかな意味もある。また，家柄，身分も高い，権力をもっている集まりのことも指す。

　道長は，四男であるが，３人の兄が亡くなったので，氏の長男になる。負けず嫌いで「いつかは兄をしのぐ！」と思っていた。

　藤原道長は，５人の娘(彰子(しょうし)・妍子(けんし)・威子(いし)・嬉子(きし)・盛子(せいし))をそれぞれ天皇の后にしました。

　地方の豪族は領地を守るため武装する。

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　一族の者や支配下の農民(郎等)を率いて武士団を形成する。

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　さらに大きな組織に発展するために，賜姓皇族出身の貴族らを統率者として仰いだ。

　　武士の棟梁(ぶしのとうりょう)の出現

　地方の反乱(平将門の乱・藤原純友の乱・前九年の役・後三年の役)をしずめることで，力を見せつけることになる。1086年に，白河天皇が院政を始めるが，院御所の北面に置いた院警衛の武士(北面の武士)が，中央政界進出の足場となる。

　保元の乱(1156年)・平治の乱(1159年)を経て，平清盛が武士として初めて太政大臣となる。(1167年)

　・　瀬戸内海の航路を整え，兵庫(神戸市)の港を整備して，日宋貿易を行う。

　・　海の守り神の安芸(広島県)の厳島神社の造営。・・・・平氏の氏神になる。

　・　平氏は，官職の独占によって支配を強化していく。

　政治的には，貴族的性格が強かったが，外国との交易や武士の組織に新しい側面が見られたことが評価できる。しかし，反平氏として，伊豆の源頼朝，信濃の木曽で，源義仲が立ち上がり，形勢は逆転をする。