青丹(あおに)よし  　奈良の都は咲く花の　　　　

　   におうがごとく　　いまさかりなり

１　鉱物資源の発見

　・　対馬の銀，武蔵の銅，周防の銅，陸奥の金など多くの鉱物資源が発見される。

２　和同開珎(７０８年)・・・・銀銭・銅銭の鋳造。

３　農業の発達

　・　鉄製農具の普及。稲作は，直播法から田植法に，稲刈りは，穂首刈りから根刈りに変化。

４　手工業の発達

　・　養蚕や絹織物の技術が普及。

５　遣唐使の派遣

６３０年〜８９４年　２６０年間に１８回任命され，１５回派遣される。

＜目的＞

　�@　唐の政治制度や文化を摂取し，国内の支配体制を強化すること。

　�A　唐との間に友好的外交関係を確立し，優位な対新羅関係を確保すること。

＜主な渡唐者＞

　犬上御田鍬(いぬがみのみたすき)・・・・・630年第１回遣唐使として派遣される。

　吉備真備(きびのまきび)や玄�ﾑ(げんぼう)・・・・天平期の政治・文化に影響を与えた。

　阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)・・・・・帰国できず，唐で仕える。

　世の中が不安定になる。

１　律令制の崩壊。

都が栄え，人口が増えることで，口分田が不足する。　

↓

開墾の奨励をするが，自分の土地にならない。

↓

　　やる気が起こらない。→私有化へ・・・・貴族の勢力争い

↓

　律令制の崩壊。

２　飢饉や疫病のため社会不安による政界の混乱。

　・　九州ではやり出した疫病(天然痘)が都にまで広がる。

　・　日照り，洪水，地震などが起こり，飢え死にする者が増える。　　

３　九州太宰府での藤原広嗣(ふじわらひろつぐ)の乱(７４０年)・・・・都に攻めて来る噂。

　華やかな都の裏では，農民は，重い税と兵役に苦しむ。土地をすてて逃げ出す者が続出する。

     ・・・・・・・「貧窮問答歌」(万葉集：山上憶良)