鎌倉時代のポイントは？
　源　頼朝は，鎌倉に日本最初の武家政権をひらいた。頼朝は，朝廷から征夷大将軍に任命されて幕府をおこしたのである。これがいわゆる鎌倉時代の幕開けである。

　頼朝の政権は，東国支配のみである。全国支配を確立したのは，承久の乱，元寇を切り抜けた後である。しかし，朝廷と幕府の強烈な綱引きは，天皇中心の政治復活を夢見る後醍醐天皇が，鎌倉側の足利氏や新田氏を寝返らせることで，鎌倉幕府滅亡へと追い込んでいくことになる。

　　広島県厳島神社(平氏の氏神)

　1185年壇の浦の戦いで，平氏が滅亡する。

　平氏の一族中心の政治に対する不満が源平の争乱を生んだのである。

1192年　源頼朝は，征夷大将軍となり鎌倉幕府を開く。

　頼朝の死後，源氏は，３代でとだえ，北条氏が，執権として権力を独占する(執権政治)。

1221年　承久の乱(後鳥羽上皇の反乱)を経て，幕府の勢力は，朝廷をしのぐようになる。そして，朝廷を監視する六波羅探題を京都に設置する。

1232年　北条泰時が，御成敗式目(貞永式目)を制定。(武士の守るべき法律)

　公家文化に加え，素朴で力強い武家文化である。

　新しい仏教が広まる。

　鎌倉幕府は，13世紀にチンギス・ハンが統一したモンゴル帝国の脅威を受けるようになる。５代目のフビライ・ハンは，都を大都(北京)に移して，元と定めて皇帝となる。