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気温の分布は？　気温分布の特色は？

　気温とは，大気の温度のことです。通常芝生に百葉箱を設置し，地表面から１．５ｍの高さに温度計を配置して，気温を測定します。１日の平均気温は，一定時間ごとに観測した値を平均したものを用います。このようにして得られた数値を算術平均したものが，それぞれの月平均気温及び年平均気温になります。さて，この気温の分布の特色には，どんなことがあるのでしょう。次の三点がポイントです。

　等温線は，緯線にほぼ平行します。

　気温は，低緯度ほど高く，高緯度ほど低くなります。これが，気温分布の原則です。

　例えば，緯度が２０℃上がると気温が１０℃下がります。

　赤道(０℃)・・・・３０℃　　北緯２０℃・・・・２０℃　　北緯４０℃・・・・１０℃　　北緯６０℃・・・・０℃

　　でも，地面は，高さが違うので，原則通りにはいかないというのも常識です。

　大陸の西岸と東岸では，気温は，逆になります。

　　　西岸・・・・・夏涼しく，冬は暖かい。　東岸・・・・・夏暑く，冬は寒い。

　　冬の西ヨーロッパ(大陸の西岸)は，高緯度なのに，日本などの東アジア(大陸の東岸)より温和。

↓

　　　　　　　暖流(北大西洋海流)と風(偏西風)の影響が大きいからである。　　

　気温は高度が上がるにつれて低下する。(気温の逓減率)　

　１００ｍ上昇するごとに気温は，約０．５５℃低下する。この０．５５を気温の逓減率(ていげんりつ)といいます。

　　平地の気温が２０℃であれば，富士山の山頂の気温は？

　　　　　　　２０－（０．５５×３７７６÷１００）＝－０．７６８

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　富士山の山頂は，約－０．８℃となる。

　気温の較差とは？

　ある地点における１日あるいは１年を単位とした最高気温と最低気温の差のことです。

　気温の日較差と年較差の違いは？

　日較差・・・・１日の最高気温と最低気温の差です。

　　晴天＞曇天(雨天)　　内陸＞海岸　　砂漠＞森林

　年較差・・・・１年の最暖月と最寒月の月平均気温の差です。

　高緯度＞低緯度　　　　内陸＞海岸

　真夏日・真冬日・熱帯夜とは？

　真夏日・・・・・・・・最高気温が３０℃以上になる日。

　真冬日・・・・・・・・最高気温が０℃未満の日。

　熱帯夜・・・・・・・・１日の最低気温が２５℃より下がらない夜。

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