農業生産のポイントは？
　農作物は，気候・地形・土壌などの自然的条件の制約をうけ，栽培できる範囲(耕作限界)が限られています。
　農業生産では，気温がとても重要です。　授業配布資料（平均気温）　こちら
　

　農業では，特に自然的条件が重要ですが，社会的条件も忘れないようにしておきましょう。

　世界の農牧業を，家畜や作物の組み合わせ，生産物の商品化の程度，集約度などの指標から，世界の農牧業地域の区分を行った学者がいます。それは，アメリカ合衆国の地理学者ホイットルセ−(D.Whittlesey 1890〜1956)です。

その分類では，日本は，アジア式稲作農業に分類されます。

　日本の農業の機械化は，１９７０年代には確立しました。

　現在では，コンバインが主流である。コンバインとは，農地を移動しながら刈り取りと脱穀を同時に行う農業機械である。

　日本は，せまい耕地に多くの労働力を用いるので労働生産性が低いというのが一般的です。小学校では，あまり地域の特性に目を向けないことが多いので，それぞれの地域の特性を把握しておきましょう。

　日本の農作物は，零細経営のため国際競争力が極端に弱く，政府によって保護されてきました。しかし，工業製品の輸出増大によって，各国との貿易摩擦が激しくなると，日本に対する農作物の市場開放要求が強まってきました。その結果，1960年ごろから，輸入制限をゆるめて自由化を進め，輸入量は，年々増加しています。