ランドマークを見つけよう
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子どもたちのランドマーク見つけに励まされて
私の受け持っているクラスの子どもたちは,1年生に入学してから,1冊のノートを使っています。
みんなの感動や思いをいっぱい咲かせるために「ひまわり」と名付けられていました。
自分が生活をしている中で見つけたことを先生に報告をしてくれるのです。
私は,それに対して朱書きをして子どもたちとの交流を続けてきました。
「ランドマークを見つけよう」の単元に入ってから子どもたちの関心は高まってきました。
もちろん,私の子どもの死も2年生の子どもなりにいろいろ感じてくれたようでした。
学校では,子どもたちが自分の住んでいる町のランドマーク見つけから,広島のランドマーク見つけ,そして日本と視野が広がっている一方で,自分自身のいいところをランドマークとして考え出してくれました。
「みんな一人一人にいいところがあるんだ。」
という私の思いが子どもたちにも伝わったようでした。
数々の自分のランドマークを見つける中で,私自身に対する励ましも数多くなっていました。
2月2日(日)「せき先生ガンバレ」 井上 健太
先生の子どもがなくなったとき,おとうさんがこんな話をしてくれました。
「あきらちゃんは,このせかいのしごとがおわってつぎのせかいでおしごとをしているのだよ。」
と,おしえてくれました。ぼくたちは,まだこのせかいのおしごとがおわってないと思いました。
ぼくは,おそうしきに2回いったことがあるのでよくわかります。
学校では,せき先生が,
「学校にきたらきみたちがいるからいいよ。」
と,言いました。
ぼく一人の力ではたりないけれど,友だち40人であきらちゃんのかわりになりたいです。
それから,ぼくのたん生日と同じなので,これからは,あきらちゃんのぶんもしたいです。
いまならっているスーホの白いうまでもいつまでもいっしょにいられます。
だから,あきらちゃんもいつもいっしょです。
こんなときに,ぼくたちのためにじゅぎょうをしてくださった先生の気もちは,わすれません。
ぼくも先生のような人になりたいです。
ぼくたちもますますがんばるので先生もがんばってください。
葬式が終わった翌日に学校へ行き,子どもたちの顔を見ると,あきらの顔とオーバーラップして涙を流してしまいました。
そのときのことを井上君は,書いてくれたのです。
井上君は,「いつまでもあきらのことをいっしょに祝ってあげるよ。」と,言ってくれました。
2月4日(火)「ランドマーク」 畝井 杏菜
私は,今,生活科で家の回りのランドマークをさがしています。
いろいろありましたが私が思ったのは,ひじ山中学校でした。
ほかにも,TSSや大河小学校,青バスのしゃこ(旭町行き)などいろいろあります。
みな,近くて,地図にものっているような大きなところです。
もし,また大きなところができたら,ランドマークになります。
学校の近くの家の人だったら,やはり学校がランドマークになると思います。
たとえば,学校の前にコンビニやスーパーがあったらコンビニやスーパーにとって大じなランドマークだと思います。
その学校にとっても,○○スーパーは,ランドマークだと思います。
ランドマークはめだっていいと思います。
○○さんの家がわからない時,ランドマークがあれば,すぐに分かります。
私のランドマークは,ヘアバンドをしていてかみはおかっぱでせが高いぐらいです。
ランドマークはべんりです。
自分の住んでいるところのランドマークから自分のランドマークへと視点を拡げていってくれたのは,畝井さんでした。
「町に目印があるように,私にもちゃんと目印があるよ。」
と言って自分がいつもヘアバンドをしていることをアピールしてくれたのです。
2月2日(日)「ランドマーク」 宮藤 留衣
ひろしまと言えばまつたけです。
まつたけは,赤松林でとれます。
私のおばあちゃんは9月下旬から10月の下旬までまつたけをうら山までとりに行きます。
国さんのまつたけはほとんどひろしまさんだそうです。
カキも食べものでは,有名だけど,私の家は,なんといってもまつたけです。
まつたけは,毎年はえる所がきまっていて,そのことをしろと言うそうです。
私の家のランドマークは,しんかんせんですが,おばあちゃんの家のランドマークはまつたけ山かな。
先生のふるさとえひめは,やはりみかんですか?
それから,ぼっちゃんゆかなぁ。松山じょうもですね。
宮藤さんは,自分の身の回りから「広島」という大きな地域にランドマークを拡げてくれました。
同時に,私のふるさとである松山のことにもふれて他地域で考える視点を投げかけてくれました。
2月5日(水)「においのランドマーク」 松本 圭史
ゆ村くんと学校の帰りに歩いていたら,しょうゆのにおいがぷんぷんしてきました。
そこは,「味日本」の工場でした。
かんばんにも<しょうゆ味>と書いてありました。
ぼくは,においにもランドマークがあるんだなぁと思いました。
学校の前の電ていについたらはいきガスのへんなにおいがします。
府中大川のそばをとおると,海のにおいがときどきします。
広島のにおいのランドマークナンバー1は,おこのみやきのにおいかなぁ。
それともかきのやくにおいかなぁ。
ほかにも,せ戸内海のしおのにおいかなぁ。
松本君は,目で見えるものだけでなく,「におい」のランドマークというおもしろい視点を提供してくれました。
お好み焼きを鉄板で焼く音を録音して,音のランドマークとして紹介してくれた子もいました。
2月8日(土)「ぼくのランドマーク」 井上 健太
町のランドマークは,だれでも分かるめじるしでした。
だから,自分のランドマークというときは,その人だけにあるめだつところだと思います。
ぼくのばあいは,
○ 一日も学校を休まないぐらい元気
○ ひくいけど大きなこえ
○ スポーツが大好きなこと
○ 2部2年で一番に学校についていること
○ あたりまえだけど井上健太という名前
名前を言わないまでもこのランドマークを言えば,ぼくだと分かります。
友だちのランドマークを聞いてだれかをあてるクイズをしてみたいです。
それから,ほかの人は,ぼくにどんなランドマークをつけてくれるのか聞いてみたいです。
家の人にきくと,このほかに,すぐ友だちをつくれることと,すききらいのないこともあるよと言われました。
畝井さんの自分のランドマーク見つけをきっかけとして,クラス全体に広まりました。
井上君は,友だちのランドマーククイズをしたいとも提案してくれました。
これは,早速授業で行いました。
子どもたちの小さいときの写真を提示してだれかをあてるクイズです。
でも,答えは,その子の名前で言わないで,その友だちのランドマークを言って分からない人にヒントを与えるのです。
そして,その友だちのいいところを見つけてあげる活動をしたのです。
クラスは,大騒ぎになって,子どもの頃の写真を食い入るように見つめていました。
自分の写真が出た子は,恥ずかしそうにいながらも,友だちが自分のことをどんな風に思ってくれているのかを知るとともに,自分のいいところを知ることにもなりました。
2月8日(土)「人生のランドマーク(心のランドマーク)」 兼元 亮
ぼくは,きょねんおばあちゃんと,おじいちゃんをなくしました。
そのことを「し」に書きました。
それは,「ぼくは,生きている!」と言うことです。
1月27日に,せき先生の大せつなあきらちゃんがなくなりました。
それは,せき先生のかなしいかなしいできごとです。
先生の心の中に大きなかなしいランドマークになってしまいました。
人生の中のかなしいランドマークになってしまいました。
でも,あきらちゃんは,せき先生の心の中でずーっと,ずーっと生きています。
ぼくは,せき先生が大すきです。
はっきりしていて,しょうじきでいつもいっしょうけんめいだから大すきです。
ぼくの人生のランドマークは,かなしいことは,おじいちゃん,おばあちゃんがなくなったこと。
でも,せき先生に会えたことは,大きな大きなうれしいランドマークです。
これから先ランドマークが出てくるけど,いのちを大せつにしていきたいです。
せき先生みたいに,いっしょうけんめいいきたいです。
兼元君は,あきらが死んだことで「いのち」のことについて考えてくれたようでした。
もともと兼元君は,「いのち」の大切をおばあちゃんやおじいちゃんが死んで「ぼくは,生きている。」ということを自分なりに感じていました。
そして,あきらのことも自分のおばあちゃんやおじいちゃんのことと同じように感じてくれたのです。
さらに,ふだんは,いつも笑っている私やとても元気な私が,子どもたちの前で涙を見せたのも兼元君なりにショックだったようでした。
2月9日(日)「どんなかんじのランドマーク?」 柴田 愛花
ランドマ−クにも,いいかんじのランドマーク,わるいかんじのランドマークがあると思います。
きっといいランドマークなら,いい事をした人が住んでいたり,きれいだったり,かわいい動物がいたりする所なので,こんな所に住んでいてよかったなと思うと思います。
でもはんたいに,わるいランドマークは,わるい人がつかまった所とか,ゴミばかりのきたない所で知られていてそこがランドマークだったらいやだなと思います。
このまえの生活科の時にやった自分の鬼と福も,福が多いほうがいいのと同じだと思います
私は,こんな所に住みたいです。
たとえば,富士山のような山が家の近くにあったり,サンゴしょうの海が近くにあればいいです。
そんなランドマークがある所がいいです。
私の家のななめ向かいのリバーサイドホテルが14かいだてにきれいにたてかわるそうです。
きれいになって,いいかんじのランドマークがまたふえるように私は思いました。
でも,よく考えると,私のよく知っているとなりの家の人にとっては,陽当たりがわるくなり,めいわくなランドマークかもしれません。
授業では,自分の家のまわりのランドマーク見つけが進んでいました。
柴田さんは,自分の気持ちという視点を持ち込みました。
さらに,自分だけでなく家族のランドマーク見つけも始まりました。
2月11日(火)「家ぞくのランドマーク」 平松 弓佳
わたしの家ぞくのランドマークを見つけてみました。
お父さんは,せが高くて,ひげがはえてて,スキーが上手で,とてもやさしいです。
お母さんは,かみが長くて,いつも弟といっしょにいておもしろいことをします。
弟は,みかけは,女の子みたいだけど,わんぱくです。
お気に入りのタオルをもつとゆびしゃぶりします。
わたしは,かみが長いのでいつもゴムでむすんでいます。
マイペースだけど,いつも元気いっぱいです。自分いがいの人のランドマークを見つけるのは楽しいです。
家ぞくでおしゃべりをしながら見つけました。
知らない人に聞かれてもすぐしょうかいできそうだな。
2月19日(水)「私の家族のランドマーク」 溝口 彩香
私の家族にはランドマークがたくさんあります。
なぜ,これを書くかというと,さんかん日のときのことをまとめようと思ったからです。
お父さんは,とっても足がはやく,むかし国体せんしゅで,優しいです。
お母さんは,美人で色が白くて優しいです。
私は,水泳がとくいでピアノもじょうずで,計算がとってもはやいです。
おとうとは,べん強がよくできとってもかわいいです。
死んだら,じぶんにとっても悲しいし,家ぞくにとっても悲しいです。
でも,生きていたら,自分にとってもうれしいし,家族にとってもうれしいから,やっぱりせき先生が言ってくれたように,いのちは大切です。
2月22日(土)「家ぞくのランドマーク」 谷本 愛
せき先生に,わたしの家ぞくのランドマークをおしえてあげます。
@あんまりかぜをひかない。
Aとってもにぎやか(みんな大きい声)。
B五人家ぞく。
C広島えきに近い。(新かん線口に近い)
Dみんなどうぶつが大すき。
こんどは,一人ずつしょうかいします。
お父さんは,
@家ぞくをまもってくれる。
A谷本クリニックのおいしゃさん。
Bとなりの家にもきこえそうな大きな声。
Cどうぶつが大大大大すき。
Dお母さんのことがすき。
お母さんは,
@わたしたち3人きょうだいのせわをする。
Aとってもやさしい。
Bいつもかなしいことをした人にはげましてくれる。
Cいつもおもしろいことをいう。(だからわたしはお母さんのことがすき。)
Dお母さんはお父さんのことがすき。
Eびょういんのしごとをする。
Fコナンとあずきちゃんがすき。
わたしは,
@おとうとと,いもうとのめんどうをよくみる。
A1年生からぜんぜん休んでいない。
Bざつ。
C関先生がわたしは,大大大大大大大すき。
Dおっちょこちょい(お母さんにそっくり)
いもうとのゆうちゃんは,
@のんびりや。
Aやさしい。
Bこわがりや。
Cピアノをならっている。
Dいろがしろい。
おとうとのまさくんは,
@元気。
Aあばれんぼ。
Bいたずらが大すき。
Cお父さんが大すき。
D声が大きい。です。
みんなのランドマークをみてみるとせいかくや家ぞくのやくわりがわかります。
ランドマークは,とてもおもしろいです。
家族というものを見ることによって,その中で生きている自分という存在を確認することができたようでした。
さらに,松本君は,見えるものと見えないものでランドマークを見つけてくれました。
一つの視点だけでなくランドマークの視点がどんどん広がりを見せました。
2月20日(木)「見えるランドマーク見えないランドマーク」 松本 圭史
きのう,生活科でみんなの小さい時の写真を見ながら,その人のランドマークを発表しました。
町のランドマークは,よく見えてめだつものだけど,ぼくたちのランドマークには,目には見えるものと目に見えないものがあるのに気づきました。
目に見えるものは,せがあまりたかくないとか,せがたかいとか色が黒いとか,かみが長いとかです。
目に見えないものは,おとなしいとか,足がはやいとかたくさんありました。
目には見えなくても2年間いっしょのクラスで,すごしてきたのでみんなのことがよくわかります。
あと,かわっていくランドマークもあります。
ぼくもいつか,せが,高くなるかもしれません。
3年生になったらクラスがえがあって2部2年じゃなくなるけど,元2部2年で,関先生の教え子だということはずっとかわりません。
同じことでもランドマークになったりならなかったりすることもあります。
学校の中では,ふ小の生徒というのは,ランドマークにはならないけど,ぼくの住んでいる山田では,一人しかいないので大きなランドマークになります。
見えるランドマークも過去のものになると,見えないランドマークになるという時間の経過の中でのランドマークという視点を松本君は,与えてくれました。
そのことは,自分だけではなく,クラス全体のいいところを見つけようという活動に展開していきました。
結局,自分たちのいいところをビデオに残しておこうという活動へ発展していく契機となりました。
2月22日(日)「2部2年のいいところ」 藤川 千紗
私たち2部2年は,いいところがたくさんあります。
@ やさしい人がいっぱいいること。
A にぎやかなこと。
B 教室がきれいなこと。
C おもしろい人がたくさんいてたのしいこと。
D せき先生がおもしろいこと。
E 元気いっぱいなこと。
私は,これから自分のいいところをたくさんつくっていきたいです。
そして,みんなのいいところを見つけてだれとでも仲よく遊べるようになりたいです。
私は,3年生になってもこのままのクラスだったらいいなと思います。
自分のよさ,クラスのよさといいところを見つける活動は,みんなにこれから生きることの楽しみを生んだような気がします。
2月25日(火)「これがわたしの生きる道」 平松 弓佳
この冬,わたしのランドマークが1つふえました。
それは,スキーが上手になったことです。
さいしょはむずかしくてないていたけど,出来るようになるととてもうれしかったです。
出来ないといってあきらめずに,いっしょうけんめいがんばると,ぜったいできると思います。
そうしたら,自分のランドマークが,どんどんふえます。
水えいや,はやく走ることやきれいな字を書くことなどがんばりたいというやる気がわいてきました。
いいかんじです。
3月2日(日)「関先生ありがとう」 兼元 亮
ぼくが入学して,はっけんノートを書くようになって,2年になりました。
ひまわりももうすぐおわりです。
前に,ひまわりについて書きました。
それは,ひまわりは,みじかなできごとやふしぎに思ったことをしらべて,しらべたことについての気づきや,考え,思ったことを書きます。
目で見て,体でしらべて頭で考えて心でひまわりをさかせます。
気づきの花,ひまわりをたくさんさかせるのです。
3年生になっても大人になっても,これから先ず〜うと,ず〜っとひまわりをさかせます。
ぼくは,一生,ぼくの心の中ででっかいひまわりをさかせつづけるぞ!
関先生2年間ありがとうございました。
ふぞく小学校に,ごうかくして関先生に会えて友だちもいっぱいできました。
算数では,九九,さかさ九九をぎょうれつの中をれんしゅうしまくった。
生活科では,「のりものにのって」で,市ないたんけんをしたり,自分自しんの「ランドマークを見つけよう」,いもどろぼうにあったり,せき先生が,どろぼうをつかまえたり,いろんな思いでができました。
いつも元気いっぱい,えがおいっぱいの関先生のなみだをわすれません。
かなしいこと,たのしかったこといっぱいありました。
ぼくは関先生が大すきです。
ぼくは,関先生にあえたことを一生わすれません。
たくさんの思いでを先生ありがとう。
どんな時もゆうきと,一生けんめいいきることを先生に教えてもらいました。
ぼくも,先生のように一生けんめい生きたいです。
いのちをたいせつにして,生きたいです。
ぼくの心の中には,先生のえがおと,ひまわりがさきつづけます。
関先生,ほんとうにありがとう。フレーフレー関先生。がんばれがんばれ関先生!
私は,子どもたちの励ましに,がんばって生きることの大切さを反対に教えられた気がします。
2年生が終わる直前に私のクラスの檜垣友里さんが,「2部2年のひまわり」というテーマでイメージ画を描いてくれました。
2部2年のひまわり 絵:檜垣友里