日本では，三大工業地帯を含む太平洋ベルトで工業がさかんです。原料の輸入や製品の輸出に都合のよい太平洋沿岸に集まってくるわけです。　　

　　

工業地帯名

発達の主な理由

特　　　色

要チェックポイント

�@　中京

・京浜と阪神の中間に位置して，交通の便がよい。

・大消費地に近い。

�@日本一の生産額を誇る。

�A自動車を中心とする機械工業。

・日本一の生産額。

・名古屋が中心。

・東京と京都の２つの京の中間という意味。

・豊田(自動車)が中心。

�A　京浜

・政治・経済の中心が東京なので，大企業や研究機関が多く集まっている。

・労働力が豊富で消費量も多い。

�@第二次世界大戦後から約５０年は，生産額第１位を続けていた。

�A大消費地をひかえ，各種工業がさかん。

・東京と横浜が中心。

�B　阪神

�@出荷額は，第３位。

�A軽工業の割合が多い。

�B下請け工場が多い。

・軽工業(繊維・雑貨)の割合が多い。

・大阪・神戸が中心。

�C北九州

・筑豊炭田を背景として，明治時代に官営の八幡製鉄所が建設されたこと。

�@鉄鋼業を中心とする金属工業がさかん。

�A地位が低下している。

・1901年　官営八幡製鉄所

・北九州が中心。

�@　大消費地から遠く離れていること。

�A　近くでとれる石炭にかわって石油がエネルギー源の中心になったこと。(原料立地が成り立たなくなったこと。)

�B　工業用地・工業用水に恵まれていないこと。

　新しい工業地域のポイントは？　

《新しい工業地域のできた理由》

・　四大工業地帯では，早くから工業が発達したため，工場が集まりすぎ，工業用地や工業用水が不足してきたこと。

・　交通が混雑して，輸送が困難になってきたこと。

・　四大工業地帯は，立地条件とし優れているところなので，四大工業地帯の近くにできてきたこと。

《工業地域の特色》

�@京葉工業地域・・・・首都圏に位置し，交通が発達。大消費地が近い。

�A東海工業地域・・・・京浜工業地帯と中京工業地帯の中間に位置して交通が発達している。大消費地に近い。

　　　　　　　　　　　　水力(天竜川・大井川・富士川)発電による電力と工業用水が得やすい。

�B北陸工業地域・・・・中央高地の豊富な電力と工業用水に恵まれている。

�C瀬戸内工業地域・・・・瀬戸内海沿岸は，水陸の交通の便がよく，埋め立てにより工業用地が得やすい。

�D関東内陸工業地域・・・・関東平野に位置し，広い工業用地が得られた。首都に通じる高速道路沿いに立地。

�E鹿島臨海工業地域・・・・鹿島灘沿岸に，掘り込み式の工業港を建設し，京浜工業地帯から石油化学や鉄鋼などの工場を誘致した。

�F道央工業地域・・・・農業や酪農，漁業がさかんで食料が豊富にあり，食料品工業がさかん。

                          広い土地があるため，電子機器やバイオの研究所が立地。