情報教育の基本的な考え方戻る
メディア・リテラシ−media literacy の必要性 |
現代は,「情報の大量化・情報関連機器の発達」という二側面から「情報化社会」であると言われている。ここ数年の通信,放送,コンピュ−タ等の情報通信技術が,急速な勢いで進歩し,我々の生活や経済活動の様々な分野での利用・応用が進んできている。「情報活用の実践力」を換言すれば,メディア・リテラシ−の育成である。これから先さらに情報化が進んで,高度情報化社会,デジタル・メディア時代では,メディアを使いこなし,コミュニケ−ションする能力が必要である。その能力とは,情報機器を操作できる能力に加えて,デジタル・ネットワ−ク社会に適応できる能力である。これは,人間が,メディアを上手に使いこなし,情報の収集・発信・交流に役立てる能力である。
メディア・リテラシ− media literacy とは,人間がメディアを使いこなし,役立てる能力である。 その構成要素は,次の3点である。 1 情報基礎リテラシ− ○ コンピュ−タ活用のための基礎・基本 2 情報活用の実践力 ○ PCリテラシ− ○ 問題解決能力の育成 (考えることの楽しさの体得) 3 ネットワ−ク・リテラシ−の育成 ○ ネットワ−クの活用能力 ○ 情報倫理の確立 (情報の価値と要件) |
つまり,メディア・リテラシ− media literacy とは,情報を読み解く力であり,「私は,こう考える。私は,こう言える。」という自分がほしい。自分で考え,判断することを重視したい。
情報教育の内容領域
ネットワ−ク・リテラシ−を考えると,ワ−プロで文書作成するだけでなく,インタ−ネット上での交流・発信を意識して,第3学年の段階から,ホ−ムペ−ジづくりを取り入れている。ホ−ムペ−ジ作成ソフトは,NEC Homepage Designer 2001を使用している。
自分の可能性を引き出す情報教育に。
ホ−ムペ−ジ作成やプレゼンに限らず,子どもは,自分の能力を発揮する方法や仕方が分からない場合が多い。基本的な知識や技能をマスタ−すれば,自信をもって取り組むことができる。教師は,協力者として,その可能性を信じることが必要である。知識や技能を援助することなく,子ども任せの経験枠を超えられないレベルでは,ただの時間の浪費である。PCリテラシ−はもちろん,表現力やコミュニケ−ション能力にも関連して,有効な活動を模索していきたい。