 国風文化のポイントは？
遣唐使の廃止により，唐の影響が衰えた。しかし，これまでの大陸文化を土台として，日本の風土に適応した文化が成立・発展した。９Ｃ後半～11Ｃに繁栄した文化である。
① 唐文化を消化した国内独特の国風文化である。
② 浄土教が成立する。
③ かなの使用により，国文学が発展する。
④ 藤原氏を中心とする繊細(せんさい)で優美な貴族文化である。
国風文化の主な内容(用語辞典でもチェックをしてください。)
物語
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「伊勢物語」・「竹取物語」・「源氏物語」(紫式部) |
随筆
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「枕草子」(清少納言) |
日記
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「土佐日記」(紀貫之)・・・・かな書き日記の最初。
・ その他にも「紫式部日記」・「蜻蛉日記」(かげろう)などがある。 |
詩歌
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「古今和歌集」(紀貫之)が有名。
・ 在原業平や小野小町などの歌が約1,100首収められている。 |
建築
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寝殿造・・・・貴族の邸宅。日本風の建築。
平等院鳳凰堂(宇治：藤原頼通) |
絵画
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大和絵・・・・風物や物語を題材とした優雅な絵。 |
その他
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・ 末法思想の広まり
・ 神仏習合思想(しんぶつしゅうごうしそう)が進む。
本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)
(神は，仏が仮の姿をとってこの世に現れたものとする説。)
・ 蒔絵の技法(漆器に金・銀をまきつける技法)
・ 定朝の平等院鳳凰堂阿弥陀如来像(寄木造) |
１月
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元旦 四方拝
３日 朝観行幸
８日 御斉会
20日 内宴 |
天皇が清涼殿で天地四方を拝する。
天皇が父母に正月のあいさつを行う。
仏教の行事。
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３月
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３日 曲水の宴
三日節会 |
小川にうかべた盃が自分の前に流れくるまでに詩をつくり終え，酒を飲む儀式。
もものせちと読む。 |
４月
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８日 灌仏会
中旬 賀茂祭 |
かんぶつえと読む。釈迦の誕生を祝う法会。
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５月
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５日 端午節会 |
悪魔ばらいのために，家ののきにしょうぶをさした。 |
７月
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７日 乞巧奠
下旬 相撲節会 |
きっこうでんと読む。今の七夕祭のこと。
全国から集まったすもうとりが天皇の前ですもうをとる。 |
８月
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15日 観月の宴 |
中秋の名月のもとで，詩をつくったり，音楽を楽しむ。 |
９月
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９日 重陽の宴 |
宮中の貴族たちが，菊の花の前で詩をよんだり，舞を楽しむ。 |
11月
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中旬(寅の日)
鎮魂祭
新嘗祭 |
天皇・皇后の長寿をいのる祭り。
豊作を祝って，新しい米で作ったお酒を神様に捧げる儀式。 |
12月
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末日 追儺 |
ついなと読む。宮中で行われた儀式。悪鬼に見立てたられた下級官人を弓矢でおいはらう。現在では節分の行事として残っている。 |
浄土信仰とは，念仏を唱えて阿弥陀仏にすがり，極楽浄土に生まれかわることを願うものである。空也・源信らが説いたもの。社会不安の高まりの中で人々の間に広まる。
阿弥陀堂建築・・・・・平等院鳳凰堂，中尊寺金色堂。
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国風文化とは？
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