工業生産のポイントは？

工業とは，第１次産業や鉱業などから得られた原料を加工し，生活に必要な製品を生産すること。

　工業の立地では，ドイツの経済学者ウェ−バ−が有名である。工業立地は，生産費が最小になる場所を選ぶとし，中でも輸送費がベ−スで，労働費は，これを変位させるとした。(�@生産費�A輸送費�B労働費が重要)

　工業の分類は，製品の種類によって分けられます(金属・機械・化学・窯業・繊維・食料品を分類できることが大事です)。また，工業製品の質や重さによって，軽工業と重工業(重化学工業＝重工業＋化学工業)に分けらます。製品の作り方によって手工業と機械工業にも分けられます。仕事をする場所で分けると家内工業と工場制工業にも分けられます。

　また，製品の用途によって，消費財工業と生産財工業に分けられます。

　刃物工業では，世界的に有名なところもあるので，チェックしておこう。

　　（ドイツ・・・・ゾーリンゲン，イギリス・・・・シェシーフィールドなど。）

　重化学工業・・・・・・重工業＋化学工業＝コンビナートを形成する。

　石油化学コンビナートのしくみとは？

　コンビナートとは，ロシア語で「結びつける」という意味です。原料から製品にいたるまで，技術的に結びついたいろいろな工場が集まってできたグループが，コンビナートです。精油所(石油精製工場)と石油化学工場を組み合わせた石油化学コンビナートが主流です。製鉄所と化学工場の組み合わせもあります。

　精油所では，原油をいろいろな成分に分解します。このうちナフサは，さらに分解され，石油化学工業の原料となります。これらの受け渡しは，すべてパイプを使います(パイプラインの形成)。

　大規模な石油コンビナートは，用地・用水・港・製品市場などの条件のよい太平洋ベルトに集中しています。

 石油と原油のちがいは？

　 原油は，地中から取り出したままの石油です。この原油を精製してガソリンとか灯油をつくります。石油は，一般的ないいかたで，原油や灯油などをあわせて石油といいます。原料名と問われた時には，原油を記述しましょう。　　

 《工業立地のタイプによる工業の分類》

　工業は，立地条件や立地因子が時代とともに変化するため，有利な場所を求めて移動します。