教科・領域の内容・指導法研究X(生活科)シラバス(小学校教員養成特別コース院生対象)

授業科目   教科の内容・指導法研究X(生活科)
         Research on Content and Teaching Methods of Subjects(Life Environment Studies)

開講日時   後期・木曜日・4時限(14:50〜16:20)

授業の目標及び期待される学習効果
 この授業では教科の単元事例に関する授業づくりを通して,教科の指導内容と指導方法を研究する。
○生活科では,比較・分類思考形成をベースに,空間認知能力の育成のための学習内容と指導法に関して,自らの研究テーマに関連づけ,より理論的に考察を深めることができることを目標とする。
 この授業によって,生活科及び総合学習,英語活動の基本原理や目標,授業デザイン,評価について具体的実践事例(授業観察)の検討を通して概観することで,学生各自の研究の位置づけと動機付けを行い,実践上の諸問題と課題を指摘することができる力量を身に付けることが期待できる。

授業の内容及び計画

第1回 10月 1日 オリエンテーション・日程の確認及び調整
生活科における研究対象とする領域を決める(模擬授業)。
第2回 10月15日
生活科授業の模擬体験
・「スカリーノ」を活用して子どもと同じように模擬体験しディスカッションすることで,
生活科における「遊び」と空間認識能力育成の重要性について認識を深める。 
第3回 10月22日 生活科単元指導計画(授業モデル)作成@
・空間認知能力育成を視野に入れて,小単元の指導計画を構想し,その中の1時間
分の指導計画細案を授業モデルとして作成する。併せて模擬授業に備えて必要な教
材・教具等についての検討をする。
第4回 10月29日 生活科単元指導計画(授業モデル)作成A
・空間認知能力育成を視野に入れて,小単元の指導計画を構想し,その中の1時間
分の指導計画細案を授業モデルとして作成する。併せて模擬授業に備えて必要な教
材・教具等についての検討をする。
第5回 11月 5日
模擬授業の実践とリフレクション@
・開発した授業モデルに基づく模擬授業を実践し,その指導計画の是非,目標・内容・
方法・教材の妥当性等について全員で協議する。
第6回  11月12日   模擬授業の実践とリフレクションA
・開発した授業モデルに基づく模擬授業を実践し,その指導計画の是非,目標・内容・
方法・教材の妥当性等について全員で協議する。
第7回   11月19日  模擬授業の実践とリフレクションB
・開発した授業モデルの目標・内容・方法・教材の改善案及び評価票を提出する。
 第8回  11月26日  空間認知能力を育成する授業デザインと指導法
・比較・分類思考形成をベースにして,空間認知能力を育成する授業デザインと指導
法について,ケーススタディによって理解する。

成績評価の方法と採点基準
○生活科の単元事例に関する授業づくりを通して,教科の指導内容と方法を理解することができる。
 ・レポート試験の結果で評価する。(3割)
○独創的な教科内容や指導方法を開発することができる。(3割)
○ワークショップやプレゼンテーション等の活動に,積極的に参加することができる。
 ・出席状況(2割)と参加態度(2割)で評価する。

テキスト,教材,参考書等
 關浩和著「生活科授業デザインの理論と方法」ふくろう出版。
 文部科学省『小学校学習指導要領解説 生活編』日本文教出版。


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