みんなの輝く笑顔と水中ゲーム大会
水中ゲーム大会は,1・2年生による夏期行事です。
ふだんの総合学習では,下学年集団の中で3年生のリーダーについて活動すればいいのですが,この大会ばかりはそうはいきません。
2年生が,1年生のお世話をしたり,大会の準備や進行をしたりしなければいけません。
2年生の役割は,とても重要です。
事前の準備では,ゲームの内容や会の進め方,リーダーの行動についての先生の説明を聞いた後で,班長・副班長を決めました。
どの班も希望者が多く,子どもたちのやる気が伝わってきます。
班長に決まった子は,さっそく班の旗作りの役割が与えられ,思い思いの班の旗ができあがりました。
練習日は,たった一日。
1・2年生だけで整列するのにも時間がかかります。
でも,班長を中心に,助け合っている姿が多く見られました。
ゲームの種目を実際にやってみるとなかなかむずかしいようです。
特に,障害物リレーは,どの班も順番が分からなくなって本番が心配になりました。
2時間の予定でしたが,たっぷり3時間かかりました。
いよいよ大会当日です。
今年は,前日まで雨の日が多く当日の天候が心配されました。
でも,当日は,みんなの思いが通じたのか梅雨の晴れ間がのぞき絶好の天気になりました。
ゲームは,@むかで競争,Aじんとりゲ−ム,B障害物リレ−,C宝探しの四種目です。
むかで競争は,班みんなが一列になり,前の人の肩につかまりながら,障害物のコースロープの下をくぐるゲームです。
手が肩から離れたら0点になってしまいます。
1年生の中には,顔をつけられない子もいます。
「がんばれ。がんばれ。こわくないよ。」
と2年生の励ましの声が響きます。
じんとりゲームは,鬼(先生方)の持つ棒の障害や水しぶき攻撃を振り切って,1分間以内に決められたフロアーまでたどり着かないといけません。
障害物リレーは,テニスボールをバトン代わりに水中を潜ったり,泳いだりして班対抗のリレーです。
途中には,コースロープの障害やフープの中に潜ったり,くぐり抜けたりしなければいけません。
練習の時に一番時間のかかったゲームでした。
本番では,どうでしょう。
みんな速い速い。
ボール渡しもスムーズです。
最後の宝探しゲームは,プールに沈んだジュースや磁石を潜ってとります。
泳ぎが得意な子も苦手な子も夢中で水中に潜ります。
来年は,いよいよ3年生になり,下学年のリーダーになります。
今回の水中ゲーム大会でのみんなのリーダーらしい責任感のある行動を見て,もうだいじょうぶです。
安心しました。
最後に,ジュースで,「乾杯!」
楽しい思い出とともに,みんなの輝く笑顔と成長した姿がそこにありました。