応仁の乱のポイントは？

　下剋上とは，身分の下の者が上の者に克(剋)つという意味で，応仁の乱以後，さかんになってくる。　

　８代将軍義政は，16歳の日野富子と結婚をする。その前途は多難続き。日野富子の浪費癖に悩まされたり，太陽が２つも見えたり，いなごが大発生して飢饉になったり・・・・。そして，応仁の乱。銀閣を建てる(1489年)どころではないですね。

1467年　京都で，守護大名の細川氏と山名氏が将軍義政や管領家の相続問題をめぐって対立しておこる。足利義政が弟の義視に将軍職を譲ろうとしていたが，義政の妻日野富子は，自分の子どもの義尚に譲らせることを画策していた。この争いが各家での家督争いと絡んで，京都を中心に，応仁の乱が起こる。

応仁の乱の関係図

　約１０年間続いた戦乱の結果，一時的に都は荒廃をする。

�@　足軽(農村出身の軽装の雇われ兵)が略奪に走る。

�A　都から一時的に貴族や商工業者が戦火を避け，地方へ下ることで，地方に都の文化や技術が伝わる。→都市の発達。

�B　戦乱が守護大名の帰国により，地方に拡大し，下剋上の世へ突入する。

　・　各地に戦国大名が台頭する。

　・　城下町の建設。

　・　分国法の制定。

�C　荘園制が事実上崩壊する。