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大正期の文化戻る

　大正期の文化のポイントは？

　大正期の文化の特色は，大衆文化の発展である。都市の労働者やサラリ－マンを中心とする市民層が形成され，丸ビルに代表されるビジネスオフィスの建設，デパ－ト，郊外電車の発展，応接間をもつ和洋折衷の文化住宅の出現，洋服，洋食，電燈，ガス，水道などが普及していく。また，野球をはじめとする各種スポ－ツがさかんになる。

　大衆文化の発展

①新聞・・・・速報性と娯楽性を武器として急速に部数を拡大する。

　大正末期には，「大阪朝日新聞」・「大阪毎日新聞」がのび，昭和に入ると，「讀賣新聞」が急速にのび，三大紙を形成する。

②出版

　「中央公論」・「改造」などの総合雑誌が発展し，大衆雑誌として「キング」が創刊される。

③放送

　1925年にラジオ放送開始。レコ－ドが作られ，流行歌も生まれる。

　大正期の文学のポイントは？

　自然主義の全盛で明治を終えた文学は，大正に入って新展開をとげ，大正から昭和初期にかけて文壇は，一段と多彩になった。

文　学　派	作　家	主　な　作　品
白樺派	武者小路実篤志賀直哉有島武郎	お目出たき人々・その妹・人間万歳和解・暗夜行路或る女・カインの末裔
新思潮派	芥川龍之介菊池寛山本有三	羅生門・鼻・河童恩讐の彼方に・父帰る波・女の一生
プロレタリア文学	小林多喜二徳永直	蟹工船・不在地主太陽のない街
大衆文学	直木三十五吉川英治	南国太平記鳴門秘帖・宮本武蔵

　　▲大正～昭和初期の主な作家と作品

　大正期の文化

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