ニュースができるまでには・・・・。

　人々が最も多くの情報を得ているのはテレビです。日本や世界の情報を正しく・分かりやすく・早く伝えることが重要です。

　ニュースソース(基になるもの)になるので，正しい情報を集めることが大切です。

記者・カメラマンが活躍します。

　記者会見や事故現場やスポーツの中継，外国の出来事などを取材して，原稿を作成します。

　パソコン，携帯電話，ファクシミリ，中継車，中継所，通信衛星などでニュース原稿をテレビ局に送ります。

　デスクでは，送られてきた原稿をより分かりやすく伝えるために図や統計などの資料を準備します。

編集責任者の仕事です。

　たくさんの情報の中から，どれが重要か判断して選び，ニュースの内容や順番，時間を決めます。

カメラマンが主に編集作業をします。

　原稿や放送時間に合わせて，映像を編集していきます。

　ニュース原稿に合わせて，テロップ(字幕)や図をつくります。

アナウンサーやキャスター，コメンティターが活躍します。

　ニュースを決められた時間で，アナウンサーが，正確に分かりやすく読んで伝えます。(映像と文字も入れて)

カメラマンや音声担当者が活躍します。

　電波として放送局から伝えます。放送所や放送衛星によって各家庭へ届けられます。家庭ではアンテナで受信します。

テレビを分類すると・・・・。

　ＢＳ，デジタル，ハイビジョンと現在の日本のテレビは，１９５３年に放送が始まって以来の変革期を迎えている。

　我々が子どもの頃から慣れ親しんでいるテレビは，アナログ放送である。アナログの電波は，放送途中に地形の影響などで乱れるとそのまま受像するのでテレビ画面は乱れたままで表示される。しかし，デジタル放送は，映像や音声を０と１の信号に変えて送るので，たとえ電波が乱れても送り出された０か１が分かれば，それをもとに映像と音声を再構成するので，乱れない画像を表示できる。また，デジタル放送は，圧縮技術により，情報を大量に送ることができるので，さらに良い画質と音質が可能になる。

　テレビ電波は，送信する方法によって，地上波と衛星波に分かれる。我々が親しんだ電波は，地上波であり，地上から送信された電波が中継所を経て各家庭に届けられる。日本では，東京タワ−が有名である。衛星波というのは，地上からいったん約36,000km上空の静止衛星に電波を送り，この衛星が家庭に向けて電波を出すシステムをいう。日本では，１９８７年から始まっている。衛星波の場合，地上波のように，さえぎる構造物がないために，受信しやすい利点がある。

　この衛星波は，使う衛星によって，呼び名が異なる。ＢＳとＣＳである。ＢＳとは，ブロ−ドキャスティング・サテライトの略で放送衛星と訳されている。ＣＳとは，コミュニケ−ションズ・サテライトの略で通信衛星と訳されている。ＢＳは，１９８９年６月から，ＮＨＫが衛星第１テレビ(ＢＳ１)と衛星第２テレビ(ＢＳ２)の２チャンネルで，ＢＳアナログ放送を始めた。１９９１年には，民放のＷＯＷＯＷが加わった。２０００年１２月には，初のＢＳデジタル放送が始まった。ＢＳデジタルのテレビ番組は，８社が１０チャンネルで放送している。ＮＨＫが３チャンネル，民放出資による５局，ＷＯＷＯＷと映画専門局のスタ−チャンネルである。ＢＳ１とＢＳ２，スタ−チャンネルは，「標準画質」で放送している。高画質の「デジタルハイビジョン放送」は，ＮＨＫハイビジョンと民放系の５局，ＷＯＷＯＷの計７チャンネルである。

　一方，ＣＳは，１９９６年にデジタル放送が始まった。２０００年３月には，スカイパ−フェクトＴＶが，ディレクＴＶを統合して，現在は独占放送をしている。ＣＳは，デジタル放送であるが，標準画質である。このＣＳは，アンテナとチュ−ナ−があれば，手軽に番組を楽しめる利点がある。また，ＣＳは，１８６チャンネルもある。２００２年には，新たなＣＳ放送も始まる予定である。地上波も２００３年以降，首都圏や近畿圏からデジタル放送が始まる。(アナログ放送は，２０１１年まで続く予定である。)

　近年は，ケ−ブル(電線)を使って電波を送るケ−ブルテレビ(有線テレビ)が広まっている。ケ−ブルテレビは，コミュニティ・アンテナ・テレビジョン(Community Antenna Television)を略して「ＣＡＴＶ」と呼ばれている。日本では，当初，東京や大阪など大都市のテレビ局を地方でも見たい，という願いから「モアチャンネル型ＣＡＴＶ」が大都市から100〜150Km離れた地区を中心に広まっていく。通信衛星が誕生すると，ＣＡＴＶは，スペ−スケ−ブルネットワ−クが生まれる。通信衛星からの電波を各ケ−ブル局で受信し，放送として送り出すシステムが構築できたのである。さらに，ＣＡＴＶが注目されているのは，インタ−ネット利用者の急増である。ケ−ブルテレビインタ−ネットは，いわば広域のＬＡＮであり，電話回線に比べるとはるかに高速で快適なインタ−ネットが可能である。さらに，一番身近な通信である電話も，ケ−ブルテレビのネットワ−クが利用可能とくると，ＣＡＴＶの可能性は広がっている。