和文化教育研究交流協会 第3回全国大会。 (2007.4.30.)
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和文化教育研究交流協会の第3回全国大会が,姫路にある兵庫県立歴史博物館で開催された。
昨年までの大会は,兵庫教育大学を会場に開催されていたが,今年は,歴史博物館のリニューアルイベントとリンクして開催された。
リニューアルされた歴史博物館は,施設・設備が立派で,立地条件も抜群だった。
多数の参加者が期待されていたが,参加者は,例年並みの状況であった。
第1日目は,山折哲雄先生の記念講演会と川口京子さんの歌唄い会。
一般参加者で客席は,満席の状況。
第2日目は,和文化教育の授業実践自由発表とパネルトークが行われたが,参加者はまばらな状況。
【第1分科会】 司会者 關 浩和(兵庫教育大学) 指導助言者 梶田叡一(兵庫教育大学学長)・前原 敏雄(東広島市立志和中学校)
・民族仮面を教材とした社会科学習−小学校第6学年国際理解学習− 広島大学大学院 石川 律子
・全校生徒で取り組む尺八演奏をめざして 東広島市立向陽中学校 寄原 洋子
・日本文化の授業展開(華道) 兵庫県立明石北高等学校 三原 慎吾
・日本のテクノロジー −からくり人形からロボットへ− 兵庫県立東播工業高校 森本 雄一
・科目「日本の文化」の取り組み 兵庫県立西宮高等学校 前田 容子
・地域の人材を生かした伝統・文化理解教育の実践 東京都足立区立長門小学校 秋山 睦子
【第2分科会】 司会者 馬野 範雄(大阪教育大学) 指導助言者 安部 崇慶(兵庫教育大学)・茅原 芳男(和文化教育研究交流協会)
・獅子舞で,地域プライドを高める 姫路市立安富北小学校 橋本 忠和
・能楽鑑賞と楽器体験 大阪府立吹田東高等学校 鷲尾 菊子
・和太鼓部の活動で成長する生徒たち 大阪府立芥川高等学校 山下 勉
・もの作りのこころを伝える −和紙作りを通して− 紙漉き継承者 田村 正
【パネルトーク】 「地域と人づくり」
パネリスト 梶田 叡一(兵庫教育大学学長)・中元 孝迪(姫路獨協大学副学長)・河内 厚郎(芸能・演劇評論家)
コメンテーター 中奥 良則(総務省地域再生マネージャー)
コーディネーター 中村 哲 (兵庫教育大学大学院教授)
主旨 昨今の子どもたちを取り巻く環境を鑑みるとき,生活基盤の見直しが緊急の課題となってきている。
今後の”人づくり”を行う上で,地域の担う役割は大きい。
その地域を生かした”人づくり”を通して,地域再生の未来像を展望する。
和文化教育研究大会の目玉は,大人から子どもまで楽しめる楽座のコーナー。
昨年までは,けん玉や竹とんぼ,尺八,箏,生け花などの多くの楽座を開催していたが,今年は,スペースの関係もあり精選された。
1Fのロビーでは,皮革ものづくりと江戸玩具づくりの楽座が開かれ,こちらの方は,一般参加者で賑わっていた。
皮革ものづくりでは,小さな動物を簡単に作れるので子どもたちに特に人気があった。
13:00からの楽座に参加して,ゾウとイノシシ,コアラの素材をもらい,娘へのプレゼントができた。
来年の第4回大会は,東広島市を会場にして開催予定である。
東広島市では,1,000人規模の大会開催が期待されている。