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【や】
【薬害エイズ問題】
エイズは，HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって，全身の免疫機構が破壊される病気。汚染された輸入血液によって感染したことから社会問題となり，1996年政府と製薬会社がその責任を認めたので和解への道が開けた。
【ヤジロー(弥次郎)】
アンジローともいう。マラッカでザビエルの教えを受けて受洗。1549年ザビエルに同行して鹿児島に上陸し，以後，各地で布教を助けることなる。
【山風】
山地において，夜間に大気が冷却して密度を増し，斜面に沿って下降することにより生ずる風のこと。
【やませ】
初夏のころに三陸地方に吹く冷涼湿潤な北東風で，稲作などに被害を与え冷害の原因となる地方風のこと。
【大和絵】
平安時代の唐絵に対して，日本的な風物をテーマにした絵画のこと。その大部分は，季節の推移をテーマとした四季絵が占めている。その手法は，絵巻に発揮され，日本画の源流になる。
【弥生土器】
縄文土器に比べて薄手で硬く，赤褐色を帯びた土器。無文か幾何学的な簡素な文様で，実用を旨として器形も分化した。1884年に東京の本郷の弥生町(現在の文京区弥生)で発見される。
【ヤルタ会談】
1945年２月，クリミア半島のヤルタで，ルーズベルト・チャーチル・スターリンが行った会談のこと。対独処理方策・国際連合問題などを討議する。対日秘密協定で，ソ連の対日参戦と千島・南樺太領有を了承する(ヤルタ協定)。
【ヤン＝ヨーステン】
an Joosten。1556～1623年。オランダ人。リーフデ号の航海士。家康に用いられ，朱印船貿易に従事する。江戸に屋敷を与えられる。現在の八重洲は，ヤン＝ヨーステンの名前に由来する。日本名は，耶揚子(やようす)。平戸のオランダ商館開設に尽力。
【ゆ】
【湧昇(ゆうしょう)流】
ある場所の海水が他へ移動した場合，これを補うような形で中層の寒冷な海水が上昇し表面にわき出る。プランクトンを発生させ，好漁場を形成するような海水の流れのこと。
【Ｕターン現象】
農村からいったん都会に出た人々が，再び郷里に移り住む現象のこと。
【郵便制度】
飛脚制度に代わる信書・荷物逓送の近代的官営事業である。前島密の立案で，1871年創業する。郵便役所(1875年に郵便局と改称する)を各地に設置し，郵便箱・郵便切手・郵便配達夫を採用して，全国に郵便網を張り巡らし，安価で確実な通信を可能にする。
【雪どけ】
米ソの激しい対立が緩和し，両国の関係改善が進んだことを実現した言葉である。
【ユニバーサル・デザイン universal design 】
１９９０年前後にアメリカ合衆国のノースカロライナ州立大学教授で建築家でもあった故ロナルド・メイス氏が提唱する。すべての人が可能な限り，利用できるように配慮したモノや街，環境をデザインすることを指している。１９６０年代に提唱された「バリアフリー」とは異なる。バリアフリーとは，物理的な障害を取り除くという考えで，最初からできるだけ多くの人が利用できるように設計されたユニバ－サルデザインとは意味合いが異なる。日本では，ユニバーサルデザインにほぼ近い共用仕様の考えが，１９７０年代から注目され，１９９０年代に「共用品」として広がっている。
【ユニバーサル・デザイン７原則 Principle of universal design 】
ユニバーサル・デザイン(Universal Design：略してUDとも呼ばれる)とは，すべての人にとって，できる限り利用可能であるように，製品や環境をデザインすることであり，設計変更や特別仕様のデザインなどが必要なものであってはならない。
原則１：誰にでも公平に利用できること (equitable use) 誰にでも利用できるように作られており，かつ，容易に入手できること。 原則２：使う上で自由度が高いこと (flexibility in use) 使う人のさまざまな好みや能力に合うように作られていること。 原則３：使い方が簡単ですぐわかること (simple and intuitive) 使う人の経験や知識，言語能力，集中力に関係なく，使い方がわかりやすく作られていること。 原則４：必要な情報がすぐに理解できること (perceptible information) 使用状況や，使う人の視覚，聴覚などの感覚能力に関係なく必要な情報が効果的に伝わるように作られていること。 原則５：うっかりミスや危険につながらないデザインであること (tolerance for error) ついうっかりしたり，意図しない行動が，危険や思わぬ結果につながらないように作られていること。 原則６：無理な姿勢をとることなく，少ない力でも楽に使用できること (low physical effort) 効率よく，気持ちよく，疲れないで使えるようにすること。 原則７：アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること (size and space for approach and use) どんな体格や姿勢，移動能力の人にも，アクセスしやすく，操作がしやすいスペースや大きさにすること。 |
【ユーロ】
Euro。ＥＵの統一通貨である。1999年１月，ＥＵ１５カ国のうち，１１カ国で実施。貨幣発行は，２００２年より。
【ゆりかごから墓場まで】
ベバリッジ報告の中で示された全生涯の生活保障を目標とするイギリスの社会保障制度のスローガンのことである。
【よ】
【洋学】
江戸時代の西洋学術の総称である。初期の蛮学(南蛮学)から中期の蘭学，幕末の洋学(英独仏の学を含む)と名称を変える。自然科学が中心である。
【養殖業】
魚類，貝類，海草類などを人工的に管理・育成すること。
海面養殖・・・・・・・はまち・ほたて貝・えび・真珠・かき・のりなど
内水面養殖・・・・・うなぎ・あゆなど
【吉野ヶ里遺跡】
佐賀県神崎(かんざき)郡の台地上にある日本屈指の大環濠集落。
【寄木造(よせぎづくり)】
平安中期以後の仏像彫刻法である。２材以上の材を寄せ合わせ，多くの工人で部分を製作して，全体をまとめる技法である。一木造の対語である。
【四日市ぜんそく】
三重県北東部，四日市市で，1960(昭和35)年ころから，発生した大気汚染による公害病のこと。石油化学コンビナートの排煙中にふくまれる亜硫酸ガスが原因である。
【寄合】
惣の自治的協議機関。村民代表が鎮守の社などに定期・臨時に集まり，村掟・一揆・入会・農事などについて協議決定することをいう。惣村が集まって大寄合を開くこともあった。
【四大公害訴訟】
熊本県水俣湾周辺の水俣病患者が新日本窒素肥料に，富山県神通川流域のイタイイタイ病患者が三井金属に，新潟県阿賀野川流域の新潟水俣病患者が昭和電工に，三重県四日市のぜんそく患者が四日市石油コンビナートにそれぞれ損害賠償を求めた訴訟。1971～1973年にいずれも原告が勝訴する。
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