クロ−ズアップ弥生時代  戻る

　弥生時代のポイントは？

　　Ｂ．Ｃ．４Ｃ頃〜Ａ．Ｄ．３Ｃ頃が弥生時代です。古墳が築かれるまでの時代です。

　中国では，秦(始皇帝：万里の長城が有名)，続いて漢が統一国家を形成し，その文化が日本にも伝来してきました。

・  「弥生」のいわれは？

　1884年に東京都文京区弥生町ではじめて弥生土器が発見されたため。

・　代表的な遺跡は，唐古遺跡(前期)と登呂遺跡(後期)がある。

［文化］として覚えておくこと。　

○　水稲耕作

・　低湿地に種もみを直播き(じかまき)し，稲が実ると石包丁で穂首刈りにして収穫。

・　収穫物は，貯蔵穴(ちょぞうけつ)や高床倉庫へ保管。道具は，木製農具を使用。

・　後期になると，かんがい・土木技術の発達で大規模な水田の出現。鉄器が普及し，鉄がまや鉄刃の鍬(くわ)が使用されていた。

・　建物は，竪穴住居。(低湿地の周辺の丘に村をつくる。)

○　弥生土器　焼成温度が高く(1200℃とも言われている。一般的には，800℃〜1000℃。)，薄手で硬質。赤褐色で文様は，幾何学文様・無文が多い。器形は，壺・かめ・高坏(たかつき)・　鉢がある。

○　金属器の使用

・　鉄器の伝来・・・・・武器や生産用具(農具・工具)などの実用品として使用される。

・　青銅器の伝来・・・・銅矛(どうほこ)・銅剣・銅鐸(どうたく)など。青銅器は，権力者の権威を示す祭器・宝器として使用される。

○　階級社会の成立

・　農作物の蓄積が可能になると，貧富の差や身分が生じる。強力な支配者の出現。

・　屈葬から遺体の手足を伸ばしたまま葬る伸展葬(しんてんそう)に変化。　

・　銅鏡や銅剣，銅矛，勾玉(まがたま)などが副葬品として墓に入れられた。特定の墓だけに副葬されていることから，階級が発生していたことが分かる。

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