生活科授業デザイン論

2015年4月にふくろう出版から刊行した本の紹介です。

新刊です。

子どもの学ぶ意欲や規範意識,社会性の低下といった問題が顕在化する昨今,複雑・多様化する学校教育の課題に対応する教員には,
高度な専門性と豊かな人間性・社会性を備えた実践力といった高い資質が求められている。
授業実践の質的向上のカギとなるのが授業研究であるが,それは今や授業理論や授業構成という従来のレベルに留まらず,
学習者の理論や子どもの心理を踏まえながら考えていく,授業デザインというレベルで必要なのである。
本書では,生活科教育の意義,誕生の経緯,目標,内容構成などあらゆる項目に基づき,授業デザインとしての豊富な事例を紹介。
取り上げた事例は,広島大学附属小学校での筆者の実践をもとに,2008年の学習指導要領改訂を踏まえ再構成した極めて実際的なものである。
生活科の誕生から25年が経過。
設立当初のブームは去り,いくぶん停滞気味のようにも見えるが,生活科新設が小学校教育に果たした意義は大きい。
小学校教員を目指す学生はもちろん,日々,学校現場で生活科授業を担当している教師にとってもバイブル的存在となるであろう一冊である。

目次

プロローグ

第T部 生活科授業デザインの理論
第1章 生活科の存在意義
 第1節 生活科誕生の経緯
 第2節 生活科の目標
 第3節 生活科の内容構成
 第4節 生活科の意義
第2章 生活科授業デザインのための理論
 第1節 生活科の背景にある理論
 第2節 比較・分類思考による生活科授業デザイン

第U部 生活科授業デザインの創造
第3章 生活科授業デザインのプラン
 第1節 第1学年生活科授業デザインのプラン
 第2節 第2学年生活科授業デザインのプラン
第4章 生活科授業デザインの事例
 第1節 第1学年の生活科授業デザインの事例
 第2節 第2学年の生活科授業デザインの事例
 第3節 単元相互の関連性をもたせる生活科授業デザインの事例
第5章 生活科授業デザインの評価
 第1節 生活科授業デザインにおける評価の意義
 第2節 生活科授業デザインにおける評価の方法
 第3節 生活科授業デザインにおける評価の展開
エピローグ
資料編


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