朱印船貿易のポイントは？

　渡航する船に朱印状を与え，外国に対しても朱印状をもった船(朱印船)にのみ貿易を許す。幕府公認貿易である。派船数は，1604年〜1635年の約30年間に350隻以上，のべ渡航者は，約10万人で，日本における「大航海時代」である。渡航先は，高砂(台湾)・トンキン・シャム・カンボジア・ルソンなどである。

　明の海禁政策により，台湾やルソン，コ−チなどへ出向いて貿易(出会貿易)する。

《貿易品》　

　貿易家たちは，室町時代の倭寇と豊臣秀吉の朝鮮侵略のため，東シナ海貿易のル−トを失ったため，貿易船を南に向けたのである。

　東南アジアに渡航して住みついた日本人によってつくられた町である。プノンペン(カンボジア)・アユタヤ(シャム)が有名である。200〜300名から数千人の人口があり，自治制をしいた。