 鎖国のポイントは？
幕府が開かれてからの30年間の外交は，とても活発であった。それは，徳川家康が，海外貿易の利益に着目し，つとめて平和な通商関係を開こうとしたからである。その政策が一変したのは，３代将軍の徳川家光の鎖国政策である。鎖国の目的は，キリシタンに対する禁教と江戸幕府による貿易統制・独占である。
家康の外交顧問が，ヤン＝ヨ－ステン(耶揚子)とウィリアム＝アダムス(三浦按針)である。
国 名
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内 容
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オランダ
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紅毛人
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リ－フデ号が豊後に漂着。
家康は，ヤン＝ヨ－ステンとウィリアム＝アダムス(英)を外交・貿易の顧問に採用。
平戸に商館建設(1609年)して鎖国後も引き続き貿易。 |
イギリス
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平戸に商館建設(1613年)して貿易を開始する。
オランダとの競争に敗れて退去(1623年)。 |
ポルトガル
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南蛮人
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対日貿易の主導権を握るが，糸割符制度で貿易不振。
寛永の鎖国令(1639年)で断行。 |
イスパニア
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家康が，田中勝介をイスパニア領ノビスパン(メキシコ)に派遣する。
伊達政宗が，支倉常長をイスパニア派遣する。
国交断絶(1624年)。 |
▲西欧諸国との関係
紅毛人は，貿易のみのために幕府に好意をもたれたが，南蛮人は，貿易と布教を結びつけたため不利であった。
| 朝鮮 |
国交が回復。朝鮮通信使(将軍の代が替わるごとに来る。) |
| 琉球 |
薩摩の島津家久が征服(1609年)。日明両属。 |
| 中国 |
朱印船貿易が盛況。出会貿易である。明商人が来航する。 |
▲東洋諸国との関係
鎖国とは，国をとざし，まったく外国との交際を絶ったのではない。海外交通と貿易を極端に規制することである。
※鎖国・・・・日本人の海外渡航(出入国の禁止)の禁止と外国船の来航禁止の政策。
年 代
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内 容
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1612年
1616年
1624年
1633年
1634年
1635年
1636年
1637年
1639年
1641年 |
天領にキリスト教の禁教令。翌年，全国へ。
ヨ－ロッパ船の来航を平戸・長崎に制限する。
イスパニア船の来航を禁止。
奉書船以外の海外渡航を禁止。
長崎に出島を築造。
日本船の海外渡航と帰国を禁止。
出島が完成。ポルトガル人を出島に移す。
島原の乱。
ポルトガル船の来航禁止。
平戸のオランダ商館を長崎の出島に移す。鎖国の完成。 |
オランダ人と中国人の商船だけが，長崎で幕府と貿易を行う。
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鎖国の完成 
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