嬉野関係](大学院社会系コース同窓会誌)                

 還暦の年に
 
38期生のみなさん,修了おめでとうございます。あっという間の2年間だったと思います。
4月からそれぞれ違った場所での仕事。今後ますますのご活躍を期待しています。

2018年は,戌年で,還暦を迎える年。
1月は,例年にも増して大寒波到来で,20年以上,買ったまま押し入れに入れていた電気毛布を初めて使い,その良さを実感することになった。
今では冬には欠かせないアイテムになってしまった。
2月には,平昌五輪で,日本中で盛り上がる。女子選手の活躍に,毎日テレビに釘付けになってしまう。
特に,アイス・スケートでの小平選手や高木姉妹の活躍で盛り上がる。
団体女子パシュートやマススタートのおもしろさにはまってしまう。
男子は,何と言っても羽生結弦選手のフィギュア・スケート2連覇達成。
大会前のケガを克服してのぶっつけ本番での復活劇には日本人としてたまらない感動を呼ぶ。
冬季五輪なんて,これまであまり注目していなかったけれど,テレビ局にとって,確実にいい視聴率の取れるアイテムになっている。
それだけ日本人選手が世界で活躍できる時代になってきたということである。
春になると,南北朝鮮が板門店で会談を行い,日本にとっては,懸案の拉致問題解決にも少しは期待を抱かせるが,結局,その後は,何も進まず。
安倍総理は,拉致問題で総理になったと揶揄されているが,期待感だけを持たせて何も進まないというのは,被害者家族にとっては,歯がゆいことだろうと思う。
ほんとに早く解決をしてほしいものである。
6月には,アメリカと北朝鮮がシンガポールで首脳会談が行われるが,お互いのパフォーマンスのみで,何も進まず。
この会談の評価は,ほんとに難しい。
何よりインパクトがあったのが,震動6弱を記録した大阪地震。
発生した当初は,さほどの影響を感じなかったけれど,その後の関西圏にジワジワと影響を及ぼしてくることになる。
そして,7月には,西日本豪雨で,岡山や広島,ふるさとである愛媛県でも多大な被害が出てしまう。
晴れの国と言われる岡山での大水害には目を疑ってしまう。
また,広島は,長男が住んでいる呉にも多大な被害を及ぼし,約1か月断水が続いたようで,子どもが生まれたばかりの長男夫婦には試練となったようだ。
W杯サッカーでは,確実に勝利していたベルギー戦での逆転負け。
日本の実力のなさというよりも,世界との実力差を歴然と感じてしまう。
それにしても,惜しかった試合である。
8月は,これまであまり注目されなかったアジア大会で盛り上がる。
水泳の池江璃花子選手の大活躍は,2020年の東京五輪での大活躍を予感させてくれた。
お盆には,中学校の同窓会をして,久しぶりに昔の仲間と再会。
40歳になる時から,5年に一度の同窓会の開催。
小・中学校と一緒に過ごした仲間との再会は,毎回,不思議な感覚である。
ずっと会っていないのに,会えば,すぐに中学生の頃に自分に返ることができる。
今回は,特に,中学生時代に好意を寄せていた子と再会することができ,偶然にも隣の席でずっと過ごすことができた。
しあわせな気分に浸ることができた。
みんないい歳になってきたので,次は3年後の再会を約束して,ほろ酔い気分で,別れてきた。
9月は,台風21号や北海道地震など,日本列島は再び災害列島と化してしまう。
そんな暗いニュースが続く中で,全米オープンテニスで,大坂なおみ選手が見事優勝。
これまで,実力はあるが,どうも精神的な波の大きさで自らが崩れる感じだったが,今回は,女王のセリーナ・ウィリアムズを破り優勝。
錦織選手よりも早く四大大会を制することもになった。
10月になると,不振を極めるタイガースは,最下位に沈み,金本監督も解任となる。
その後の球団の動きは,相変わらずひどい。
矢野新監督となり,自分の中では期待感0。
巨人に原監督が復帰したこともあり,自分もタイガースファンをやめてしまう。
でも,関西にいるので,どうしてもタイガースの動向が気になってしまうけど・・・・。
少しは強いタイガースになってきたら応援しようと,都合のいい気持ちでいる。
11月は,何と言っても日産ゴーン会長の逮捕。
2025年の大阪万博も決定して,関西は,これから盛り上がることは間違いない。
大相撲では,貴景勝が優勝。
しかし,悲しいことにその横に貴乃花親方はいない。
貴乃花親方は,どこに向かっているのか,意味不明なこと限りなし。
貴乃花の生き方もここまで来たら,誰も賛同してくれる人はいないだろう。
「言わなくてもわかる」そんな時代は,とっくに終わっていると自分に言い聞かせている。
2019年の参議院議員選挙に出馬というのが自然の流れだろう。
12月は,慌ただしく時間が過ぎ,あっという間に大晦日。
久しぶりに見た日本レコード大賞では,DA PUMPのUSAが,間違いなくレコード大賞だろうと勝手に思い込んでいたので,乃木坂46が2年連続大賞ということでがっかり。
ファンや若者にはうれしいのだろうけれど,自分には理解できない世界である。
自分から見れば,乃木坂46にしても,欅坂46にしても,AKB48にしても,みんな同じ雰囲気で,同じような顔にしか見えない。
その違いがわかる目もなくなってしまっている自分がいる。
でも,その目は要らないけれど。
それよりも,ピンクレディーのミーちゃんのあまりにも変わりようにびっくり。
スタイルは維持しているのはすごいが,若い頃とあまりにも違い過ぎる。
若い頃に,輝いていた雰囲気がない。
でも,自分と同じ世代。仕方ないか。
それよりも6分以上,口パクなしに,歌って踊っている二人はすごい。
若いというのは,それだけで財産である。
2018年は,自分の干支の年でもあり,自分なりに1日1日を大切に過ごそうと思って過ごしていた。
でも,振り返ってみると,例年と変わらず,その日暮らしの生活が続いた感じである。
今の職もあと5年。
確実にカウント・ダウンとなっている。
来年からは,60歳以上になるため,大学の教育評議員も外れることができた。
自分の中で,意味を感じない会議に出るのも正直つらい。
それよりも,あと5年間,自分の研究をしっかりと取り組まないといけない。
やり残したようなことがまだ山ほどがある。
本学では,三つの分野を担当している。
教育課程研究の方は,来年4月に改訂して刊行するテキストで,ある程度,これまでの研究の総括をすることができたつもりである。
今回,学習指導要領が改訂され,それに伴う改訂作業には,かなりの時間を要してしまったが,出来上がりが楽しみである。
表紙も一新して,自分の教育課程研究をまとめることができた気分である。
生活科研究の方は,4月に,新テキストを刊行する。
これも学習指導要領の大幅改訂に伴い,それに合わせて改訂する作業がこちらもたいへんである。
ただ,これは,まだ,入稿したばかり。
4月には,刊行している予定である。
社会科研究の方は,事務局をしている社会系教科教育学会の学会発足30周年記念の刊行事業に向けて,精力を傾ける年である。
3月まで,自分の研究をまとめる意味でも,まだ時間をかけないといけない。
2019年は,還暦を過ぎて,リスタートの年。
まだまだのんびりとはしていられない。
退職すれば,いくらでも時間があるわけなので,それまでは,まだ集中して取り組まないといけない。
体調管理に気をつけて,できる限りの知恵を絞り出して,努力したいと思っている。


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