■　大日本帝国憲法(一部抜粋です。)

第一条

 　大日本帝国憲法は神代以来続いた皇統をつぐ天皇が統治する。

第三条

 天皇は神聖であり，何ものによっても侵されることはない。

第四条

　天皇は国の元首であり，すべての統治権を掌握し，この憲法の条規によって統治権を行使する。

第八条

　天皇は公共の安全を保持し，公共の災厄を避けるため，緊急を要し，帝国議会閉会の場合には，法律に代る緊急勅令を発しうる。

第一一条

  天皇は陸海軍を統率する。

第一二条

  天皇は陸海軍の編制，常備軍の兵員数を定める。

第一四条

　 天皇は厳戒令を宣することができる。

第二八条

　 日本国臣民は公共の安全秩序を妨げず，臣民の義務に反しない限りにおいて信仰の自由を有する。

第二九条

　 日本臣民は法律が認める範囲内において，言論・著作・出版・結社の自由を有する。

第五五条

　 国務大臣は天皇をたすけ，その責務に当たる。

第五六条

　 枢密顧問官は枢密院官制の規定にもとづいて，天皇の相談に応じ，重要国務を審議する。

第六五条

　 予算案はまず衆議院に提出すること。

第七一条

　 帝国議会では予算を議定せず，または予算案が成立しなかったときは，前年度の予算を施行する。

〔法令全書〕