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韓国併合に関する条約　韓国併合に関する条約

　日本は，韓国の完全植民地を既定の方針としていた。前統監伊藤博文がハルビンで韓国人安重根に暗殺されると，これを機に１９１０(明治４３)年８月，日韓併合条約を調印させた。韓国皇帝がその統治権を日本皇帝に譲るという形式をとっている。日本は，朝鮮総督府(初代総督は寺内正毅陸相)をおいて，韓国を支配した。

■　韓国併合に関する条約

第一条

　韓国皇帝陛下は，韓国全部に関する一切の統治権を完全かつ永久に日本国皇帝陛下に譲与する。

第二条

　日本国皇帝陛下は，前条に掲げた譲与を受諾し，かつすべて韓国を日本帝国に併合することを承諾する。

第六条

　日本政府は，前記の併合の結果して，すべて韓国の政治を担当し，韓国に施行する法規をよく守る韓国人に対してはその身体・財産に十分な保護を与え，かつその福利の増進を図る。

〔日本外交年表ならび主要文書〕

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