かき(牡蠣)の生産量は？

　広島かきは，広島湾北部を中心に生産されています。２００８年の広島県全体のかきのむき身生産量は，１７，４９７ｔ（トン）です。これは，日本全体の５８．２％をしめています。一方，かきは，世界各国で養殖されていますが，日本は，中国，大韓民国についで世界第３位の生産量となっています。その生産金額は，農林水産省の漁業・養殖業生産統計年報によると，海面漁業と養殖業の総生産金額は，約２７０億円で，そのうちかき養殖の生産金額は，約１４０億円で，海面漁業生産額の５２％を占めています。

　広島かきは，２００７年度の生産量の約４１％が，生鮮用として出荷されています。主に，東京，大阪，北部九州，名古屋といった大都市に出荷されていますが，その他，日本各地にも出荷されています。残りの約５９％は，冷凍，缶詰（薫製・水煮），干しかきなどに加工されています。このように加工されたものは，日本国内だけで消費されるのではなく，香港，オーストラリア，シンガポール，台湾，大韓民国といった外国にも輸出されています。

　広島県内のかき養殖業者の数は，２００６年では，３９８経営体です。一番多いときは，９６５経営体ありましたが，少しずつ減少しています。また，広島県全体の筏の施設台数は，２００６年では，１１，２８４台で，平均すると１経営体当たり約２８台になります。

　日本は，中華人民共和国，大韓民国に続いて世界第３位の生産量を誇っています。

　▲　２００８年の世界主要国のかき生産量ベスト１０　

　　　　　単位：万トン（殻付きかき） （FAO資料より）

　広島県の生産量(むき身)は，平成５年度では，２５，１７１トンありましたが，平成１０年度では，１５，７７０トンまで減少をしています。 それにともなって，広島県の占有率は，全国で７０％を占めていたのが，現在では，約５０％程度にまで下がっています。最近は，宮城県と岡山県の生産量が増えてきています。

▲  ２００８年の都道府県別生産量ベスト１０

　　　　　単位：トン（むき身）（農林水産省：漁業・養殖業生産統計年報より）