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基盤研究(C)一般   課題番号 16K04686 

協働的問題解決による危機対応マネジメント育成を図る社会科授業デザイン

本研究は,協働的問題解決による危機対応マネジメント育成を図る社会科授業デザイン開発を目的とするものである。
社会科授業では,コンテンツ把握だけでなく,身に付けた個別の知識や技能を実生活や実社会で活用できることが必要である。
つまり,社会科では,知識をツールとして使いこなせることである。
そのために,他者と協働しながら価値を生み出す協働的問題解決に焦点を当て,個々に求められているマネジメントが重要である。
特に,危機対応マネジメント育成には何が必要なのかを解明する。
そのことは,学校現場の教員の授業力向上につながる。
さらに,危機対応マネジメント育成につながる社会科教育体系の再構築と今後の社会科教育研究を発展させるために,さらなる基盤形成につながるものである。

社会科では,社会的事実・事象を的確に捉えて記述し,自分なりの判断や根拠に基づいて,解釈を加えて読み解く。
そのために,子どもが何を学ぶのかという階層化された知識ベースと学習の流れをルートマップのように俯瞰できる授業デザインの構築が必要である。
社会科で調べ学習をするのは,問題解決につなげる基盤となる知識を集め,全員で共有化するためである。
この知識共有化のプロセスこそ,アクティブ・ラーニングであり,協働的問題解決そのものである。
社会科の醍醐味は,個人では解決できない社会の問題を社会の構造やしくみを客観的に分析し,問題点を明確にしながら,既有のフレームワークを批判的に省察して,知識共有化しながら,付加・調整を繰り返すプロセスにある。
ある理論に基づき仮説を設定して,実践を行い,仮説を検証し,応用可能な一つの真理を追究する実証主義的な研究だけではいけない。
教育実践者自身の自己成長のために,自ら行動
(action)を計画して実施し,その行動の結果を観察して,その結果に基づいて内省(reflection)するアクション・リサーチをベースにしなければならない。
特に,社会科授業では,小・中学校の校種で大きな授業観の違いが見られる。単元の知識構造を明確にして,順序よく効率的に知識内容を教授する中等段階での授業に対して,子どもの思考や発想で大きく左右され,教師の授業対応力に関わる力が重視されるのが初等段階での授業である。
しかし,授業観が違っても,子ども理解に基づくボトムアップ的な授業理論の確立が今こそ必要である。
授業は,
不断の再設計過程である。
授業力向上のためには,事前・授業場面・事後のそれぞれの場面で,子どもの発言や行動に瞬時に対応できる教師の鑑識眼を中心に据え,
ピア・ラーニング的発想で,大学と現場が協働で開発を行うことで,学校現場に寄与できる意義ある研究となるはずである。

これまで,危機対応マネジメント育成に関わっては,3年間に渡り,社会科カリキュラムの在り方や授業評価スタンダード開発研究に取り組んできた
「災害大国」日本にいる限り,災害を防ぐことはできない。
我々は,国や自治体の対策に依存しきるのではなく,あるいはそれらを最大限に活かすためにも「自助・共助」の意識と行動が大切であり,児童の危険予測・回避能力の伸長につなげる危機対応マネジメントの育成が求められている。
その教育の中心に位置づくのが,社会科教育である。
社会情勢や突発的な災害や事故,犯罪などの状況に対応できる子どもの育成を目指したより具現化・可視化された社会科授業デザイン開発によって,危機対応マネジメント育成を図る社会科教育のさらなる基盤形成としたい。